ハイドロキノンとは?

噂の美白成分ハイドロキノンとは?

 

最初に言っておきましょう。ハイドロキノンは濃度を間違うと非常に危険な成分です!

 

濃ければ良いなんて思いこんで変な濃度のハイドロキノン製品を手に入れないようにお願いします。さて最初から荒ぶってしまいましたが、ここからは落ち着いて解説していきます。

 

ハイドロキノンの効果とは?

 

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」なんて異名が付くくらい、肌を白くする効果に特化しています。肌の黒ずみの原因は大半がメラニンの色素沈殿なのですが、ハイドロキノンはそのメラニンを無かったことにする力”メラニンの還元作用”を有しています。

 

これにより、外国などでは結構前からシミの治療などに使われてきました。

 

その他に、メラノサイト(メラニンを作る細胞)がメラニンを作るときにエサとなる酵素、チロジナーゼを抑制するので、予防にもなります。また、メラノサイト自体の働きも抑制するのでシミや黒ずみができにくくなるという効果があります。

 

一見これだけ聞くととても良いような気がしてしまいますが、注意点があります。

 

ハイドロキノンの注意点

 

そもそものお話ですが、メラニンは黒ずみやシミの原因だから悪者だと勘違いしていませんか??もし仮にメラニンが体から一切なくなってしまったら人は太陽の下で生きていけません。

 

ハイドロキノンは確かに、ピンポイントで黒ずみやシミの原因であるメラニンやメラノサイトに作用していきますが、継続的な使用によってメラニンが作れなくなってしまう可能性があるのです。さらに濃度を間違えばメラニンが作れなくなる期間も早まります。

 

これが最初に「濃度を間違うと非常に危険」と言った理由です。メラニンが作れないということは、ひどいと白斑ができるということです。ちょっと昔話をさせてくださいね。

 

今でこそ日本では科学も進化し、様々な研究ができるようになりました。しかし昔の日本はもちろんそうではありません。

 

ハイドロキノンは写真の現像やゴムの染料として使われてきました。そして、写真の現像屋さんの手が白くなったことで発見されたと言われています。

 

当時であれば、そりゃもう大発見だったでしょう。世間が今ほど慎重でないとすれば、すぐに”美白クリーム”として発売します。無事ハイドロキノンの製品が発売され、いざ売り出してみればその商品を買った奥様達から「白斑ができた」とクレームの嵐。

 

それが”濃度の間違い”です。

 

いまでも一部で論議が割れているそうですが、一般的に安全と言われていて化粧品に使われるハイドロキノンの量は1〜3%。医師の処方が必要な濃度は5〜10%と言われています。

 

そして1〜3%の濃度でも1年程同じ部分に継続使用すると白斑が出ると言われています(※諸説あるようです)そうでなくても肌の弱い方は肌の赤み、炎症などが起こる可能性があります。かならずパッチテストを行ってから使用しましょう。

 

ハイドロキノンのパッチテスト

 

上腕の内側など目立たない部分を使用します。絆創膏のガーゼの部分にハイドロキノンを塗り、それを上腕内側などに貼り、24時間様子を見てみてください。
なにも起きなければOK。
炎症や赤み、かぶれなどがある場合は使用を中止し、必要に応じて医師に相談してください。

 

それから注意点の冒頭にも出てきましたがハイドロキノンを塗った後は紫外線に対する人間の自己防衛(メラニン)ができなくなりますので、自力で全力の紫外線対策をしなければなりません。

 

それからハイドロキノンは非常に酸化しやすいので開けたらなるべく早く使いきる必要があります。酸化したハイドロキノンは肌に強い刺激をもたらしますので開封後1か月を目処に使いきりましょう。これは1回を多く使うのではなく、1ヵ月で使いきれる量の化粧品を選んだ方が賢いですね。

 

そんなハイドロキノンの原料とは?

 

なんだか危険な成分と言う印象がついてしまいましたが、濃度や使用頻度を守れば大丈夫です。そしてハイドロキノン自体はイチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶、細菌類、海洋生物種の副産物などに入っている天然成分です。

 

他に原料としてフェノールと呼ばれる物質を酸化させることで生成できます。お使いになる化粧品によって天然成分を原料にしているか、フェノールと呼ばれる物質を酸化させることで生成したハイドロキノンを原料にしているかは変わってきます。

 

ハイドロキノンに類似する成分

 

ハイドロキノンに類似する成分にハイドロキノンモノベンジルエーテルとハイドロキノン誘導体、アルブチンというものがありますので合わせて見ていきましょう。

 

ハイドロキノンモノベンジルエーテルとは

 

名前が似ていて非常に誤解されやすい成分ですが、ハイドロキノンモノベンジルエーテルもメラニン色素の合成を抑制します。しかし色素細胞への毒性がハイドロキノンよりも高いため、化粧品への添加が禁止されています。

 

2001年までハイドロキノンが化粧品に使えなかったのもこのハイドロキノンモノベンジルエーテルとハイドロキノンの構造が似ているからという背景があります。しかしハイドロキノンは色素細胞への毒性がハイドロキノンモノベンジルエーテルよりも少ないことがわかってきたので、1〜3%であれば化粧品に含むことができるようになりました。

 

ハイドロキノン誘導体とは

 

こちらも名前は似ていますが、全く違うものになります。ハイドロキノン誘導体はハイドロキノンよりも効果は弱いですが、同じくメラニンの生成を抑えます。さらに肌への刺激がかなり弱いので安全性の高い物となっています。

 

ハイドロキノン誘導体はαアルブチンというものとイコールです。ハイドロキノンとグルコースをα結合することでαアルブチンになり、それがハイドロキノン誘導体と呼ばれます。

 

アルブチンとは

 

アルブチンは結構前から使われてきた美白成分になります。アルブチンは天然のフェノール性配糖体で、メラニンの生成を抑えてくれる働きをします。

 

そしてその種類はαアルブチンとβアルブチンがあり、もともとはβアルブチンが使われていましたが、その後の研究によりαアルブチンのほうが効果が10倍くらいあるということがわかり、αアルブチンが使われるようになりました。

 

10倍くらい効果があるにも関わらず、肌への刺激はβアルブチンよりも弱いこともわかっています。

 

ハイドロキノンはどこで入手できる?

 

ハイドロキノンは現在であれば市販の化粧品としても売られています。皮膚科でも処方してもらえますし、海外製の物もあります。

 

ここで注意してほしいのが、その濃度です。しっかり理解している方であれば大丈夫かもしれませんが、にわか知識で「ハイドロキノンは濃ければ良い」なんて思ってると大変なことになります。

 

海外の物ですと4%や5%のものが入手可能ですが、日本で個人が手にするのは1〜3%の化粧品のみです。それ以上は危険なので医師の処方が必要です。

 

黒ずみにつかえるのか?

 

メラニンによる黒ずみには高い効果を発揮してくれます。ですが、濃度や副作用もしっかり考慮したうえで使っていきたい成分です。

 

それに肘や膝、脇の原因はメラニンだけではない可能性もあります。メラニンが原因であることがほとんどですが、ハイドロキノンでどんな黒ずみも消せるかというとそうではありません。

 

私の中の位置づけとしては「メラニンに対する最終手段」となっています。

 

正しく理解して正しく使いましょう

 

いかがでしたか?

 

長々と書いてしまいましたが少しはハイドロキノンがどういうものなのかわかっていただけたでしょうか。

 

特に濃度ハイドロキノンモノベンジルエーテル、ハイドロキノン誘導体、アルブチンの違いなんかは化粧品を選ぶ際の基準にもなるので理解しておくと使える日が来るかもしれませんね^^